☔ 院長からひとこと
こんにちは、みやこ鍼灸整骨院の院長です。梅雨に入るこの時期になると「雨が続くと決まって古傷がうずく」「膝や腰の関節が重く、こわばって動かしづらい」「昔の骨折跡・手術跡が天気の崩れる前に疼く」——こうした梅雨の関節痛・古傷の痛み(いわゆる天気痛・気象病)のご相談が一気に増えてきます。「年のせい」「昔のケガだから仕方ない」と諦めている方が多いのですが、梅雨の関節痛は、巡りと自律神経・関節まわりの状態を整えることで、つらさを軽くしていけるケースが多い症状です。広陵町を中心に、香芝市・大和高田市・橿原市など近隣エリアから多くの方にご来院いただいています。今日のコラムが、雨の季節を少しでも楽に過ごすヒントになれば幸いです。
梅雨になると関節痛・古傷が痛むのはなぜ?
「雨の日や梅雨になると、膝・腰・肩の関節が重だるく痛む」
「昔ケガをした場所・手術した場所が、天気が崩れる前にうずく」
「湿気の多い日は体全体がこわばって動きづらい」
こんなお悩みはありませんか?これは気圧・湿度の変化が引き金になって起こる関節の痛みで、近年「天気痛(てんきつう)」「気象病」とも呼ばれています。決して気のせいでも、ただの老化でもありません。
特に変形性膝関節症・腰痛・五十肩・リウマチ・過去の骨折や捻挫・手術の跡がある方は、梅雨に症状が強く出やすい傾向があります。「古傷が痛むと雨が降る」と昔から言われるのは、実は体が気圧の変化を敏感に感じ取っているからなのです。
梅雨の関節痛は中高年の方に多い一方で、デスクワークや立ち仕事の若い世代、スポーツで関節を痛めた経験のある方にも見られます。広陵町・奈良盆地は梅雨に入ると低気圧の接近・湿度の上昇・気温差が重なり、年間で最も関節痛・古傷の痛みが出やすい時期に入ります。「天気のせい」と見過ごさず、早めにケアを始めることが大切です。
こんな症状ありませんか?梅雨の関節痛セルフチェック
3つ以上当てはまる方は、気圧・湿度の変化が関節痛の引き金になっている可能性があります。
- ☐ 雨が降る前・天気が崩れる前になると関節が痛む・うずく
- ☐ 梅雨・台風・低気圧の時期に膝や腰の痛みが増す
- ☐ 昔ケガをした場所・手術跡・骨折跡が天気の崩れる前に痛む
- ☐ 朝起きたときに関節がこわばって動かしづらい
- ☐ 湿気の多い日は体全体が重だるく・むくみやすい
- ☐ 関節の痛みとともに頭痛・めまい・倦怠感を感じることがある
- ☐ 天気予報を見るだけで憂うつになる・体が身構える
- ☐ 冷房に当たると関節の痛みが強くなる
梅雨に関節痛・古傷が痛む5つの原因
① 気圧の低下で関節の内圧バランスが崩れる
関節は関節包(かんせつほう)という袋に包まれ、内側は一定の圧力に保たれています。雨や低気圧で外の気圧が下がると、関節の内側と外側の圧力バランスが崩れ、関節包や周囲の組織がわずかに膨らみます。これが神経を刺激し、痛み・はり・こわばりとして感じられます。もともと変形やケガで関節がデリケートになっている方ほど、この変化に敏感に反応しやすいと考えられています。
② 内耳の気圧センサーと自律神経の乱れ
耳の奥にある内耳(ないじ)には、気圧の変化を感じ取るセンサーの役割があると考えられています。気圧が下がると内耳がその変化をキャッチし、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが揺さぶられます。すると痛みを感じる神経が過敏になり、いつもより関節の痛みを強く感じやすくなります。乗り物酔いをしやすい方・天気で頭痛やめまいも出る方は、この内耳の敏感さが関係していることがあります。
③ 古傷・手術跡まわりの血流低下と組織の硬さ
過去に骨折・捻挫・手術をした場所は、瘢痕(はんこん)組織や癒着が残り、まわりの筋肉・靭帯がこわばりやすくなっています。梅雨は気温差・冷房・運動不足で全身の血流が滞りやすく、もともと巡りの悪い古傷の部位はさらに血行が落ちて、酸素や栄養が届きにくくなります。これが古傷特有の「天気が崩れる前のうずき」につながります。「もう治ったはず」の場所が痛むのは、その部位の巡りと柔軟性が落ちているサインでもあります。
④ 湿気とむくみによる関節への負担
湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体の中に余分な水分がたまりがちになります。水分が関節まわりにたまると、膝・足首・指などがむくんで動かしづらくなり、関節への負担が増します。さらに梅雨は外出が減って運動不足になりやすく、筋肉のポンプ作用が落ちて水はけがさらに悪化する悪循環に陥りがちです。「雨だから家でじっとしている」ことが、かえって関節のこわばりを強めてしまうこともあります。
⑤ 東洋医学の「水滞・湿邪」と関節の痛み
東洋医学では、雨の季節の関節痛は体に余分な水分が滞る「水滞(すいたい)」と、外から湿気の影響を受ける「湿邪(しつじゃ)」が重なって起こると考えます。湿度の高い梅雨は体に「湿(しつ)」がこもりやすく、関節の重だるさ・むくみ・痛みが出やすい季節です。鍼灸では陰陵泉(いんりょうせん)・足三里(あしさんり)・三陰交(さんいんこう)・血海(けっかい)・膝眼(しつがん)・委中(いちゅう)などの経穴を組み合わせ、水の巡り・気血の巡りを整えながら関節の痛みをやわらげていきます。
自宅でできる梅雨の関節痛セルフケア4選
梅雨の関節痛のセルフケアは「関節を温める・水はけを促す・ツボを使う・湿気と睡眠を整える」の4本柱で進めます。今日から始められる4つの方法をご紹介します。赤く腫れて熱を持っている・じっとしていても強く痛む場合は温めず安静にし、早めに医療機関を受診してください。
① 関節の温めケア(冷やさず巡りを良くする)
やり方
- 痛む関節(膝・腰・肩など)を、蒸しタオルや使い捨てカイロで10〜15分やさしく温める
- 入浴は38〜40℃のぬるめのお湯に10分以上つかり、体の芯まで温める
- 冷房の風が関節に直接当たらないよう、羽織りものやひざ掛けで保護する
- 寝るときは古傷・関節を冷やさないよう薄手の長袖・サポーターを活用
- 朝のこわばりが強い日は、起きてすぐ温めてから動き出す
梅雨の関節痛の多くは「冷え」と「巡りの悪さ」が背景にあります。痛くなってから慌てるより、雨が続く時期は先回りで温めておくほうが楽に過ごせます。ただし腫れて熱を持っているときは温めると悪化することがあるため、その場合は冷やして安静にしてください。
② 水はけを促す「ゆる関節運動」
やり方
- 椅子に座り、かかとの上げ下げを20回(ふくらはぎのポンプで水はけアップ)
- 膝を伸ばしてつま先を手前に5秒・前に5秒を10回(足首と膝の巡り)
- 肩を大きく前回し・後ろ回しを各10回(肩関節のこわばり予防)
- 痛みのない範囲で、関節をゆっくり大きく動かすことを意識する
- 雨で外出できない日も、1時間に1回立ち上がって体を動かす
「痛いから動かさない」と関節を固めてしまうと、むくみとこわばりが進んで余計に痛みやすくなります。痛みのない範囲でやさしく動かすことが、水はけを良くし関節の柔軟性を保つコツです。痛みが強い日は無理をせず、できる範囲で行ってください。
③ 陰陵泉(いんりょうせん)・足三里(あしさんり)のツボ押し
やり方
- 陰陵泉:すねの内側、膝の下のくぼみ。親指で5秒押す→3秒離すを左右5回(水はけ・むくみのツボ)
- 足三里:膝のお皿の下、指4本分下の外側。親指で5秒押す→3秒離すを左右5回(全身の巡り・元気のツボ)
- 三陰交:内くるぶしから指4本分上。やさしく5秒押すを左右5回(冷え・むくみに)
- 痛む関節のまわりを、手のひらで円を描くようにさする
- 関節が重いと感じたとき・天気が崩れそうな日に1日数回
陰陵泉(いんりょうせん)は体の余分な水分を流すツボとして、足三里(あしさんり)は全身の巡りと元気を補うツボとして古くから使われてきました。梅雨の「水滞」による関節の重だるさには、この2つの組み合わせがおすすめです。
④ 除湿と睡眠で「体に湿気をためない」
やり方
- 室内は除湿(エアコンのドライ機能・除湿機)で湿度を50〜60%に保つ
- 冷たい飲み物・甘いもの・脂っこいものを摂りすぎない(体に湿をためやすい)
- 常温の水・白湯をこまめにとり、汗をかける軽い運動・入浴で水分を巡らせる
- 梅雨は寝苦しく睡眠が浅くなりがち。睡眠時間をしっかり確保する
- 痛みで眠れない日は、寝る前に痛む関節を軽く温めてから休む
梅雨の関節痛は「体に湿気をためない生活」がそのまま予防につながります。除湿・食事・水分・睡眠を整えることは、関節だけでなく頭痛・むくみ・倦怠感といった梅雨の不調全体をやわらげることにも役立ちます。
こんな関節の痛みは早めの相談を(危険なサイン)
以下のような症状は「いつもの天気痛」とは異なる病気が隠れている可能性があります。自己ケアで様子を見ず、すぐに整形外科・内科などの医療機関を受診してください。
- 関節が赤く腫れて熱を持ち、じっとしていても強く痛む
- 急に関節が大きく腫れた・水がたまった感じがある
- 発熱をともなう関節の痛み・複数の関節が同時に痛む
- 関節が変形してきた・動かせる範囲が急に狭くなった
- 朝のこわばりが1時間以上続く(リウマチなどの可能性)
変形性関節症・関節リウマチなどでお薬や通院をされている方は、整形外科・リウマチ科での診察を続けることがとても大切です。当院では、医療機関での診察・お薬と並行してケアする方を多く受け入れており、関節まわりの筋肉・巡り・自律神経の状態を整える施術で、痛みが出にくい体づくりをお手伝いします。医療機関での治療と施術・セルフケアを組み合わせて使うのが、梅雨の関節痛とつき合ううえで最も無理のない方法です。
当院での梅雨の関節痛アプローチ(3ステップ)
みやこ鍼灸整骨院では、梅雨の関節痛・古傷の痛みに対して3ステップのアプローチを組み合わせていきます。
STEP 1:関節まわりの手技 + 巡りを促す鍼灸
痛む関節のまわりでこわばった筋肉・靭帯・古傷の癒着を丁寧にゆるめ、滞った血流を整えます。鍼灸では陰陵泉・足三里・三陰交・血海・膝眼・委中などの経穴へ繊細に施術し、体にこもった「湿」を流しながら、関節まわりの巡りと気血のめぐりを同時に整えます。冷えて固まりやすい古傷の部位もあわせて温め、巡りをサポートします。
STEP 2:骨盤・背骨・全身のアライメント調整
関節痛は痛む場所だけでなく、体全体のバランスの崩れが負担を生んでいることがよくあります。骨盤・背骨・脚のアライメントを整えることで、特定の関節にかかる負担を分散し、自律神経が整いやすい体の状態に導きます。「膝ばかり気にしていたけれど、姿勢と骨盤を整えたら雨の日が楽になった」という患者さんは多くいらっしゃいます。
STEP 3:温め・除湿・運動の「梅雨を楽に過ごす」生活アドバイス
施術と並行して、生活の中で梅雨に振り回されない習慣をご一緒に整えていきます。関節の温め方、痛みのない範囲での運動の仕方、室内の除湿、水分・食事のとり方、睡眠の整え方まで、お一人おひとりの生活に合わせて無理なくできる形でご提案します。整形外科やリウマチ科で治療を受けておられる方も、その効果を最大化できるように並行サポートいたします。
梅雨のこの時期、湿気と低気圧で関節痛・古傷の痛みが一気に出やすくなります。「年のせい」「古傷だから仕方ない」と諦めず、早めにケアと備えを始める方ほど、梅雨を楽に過ごせます。雨の季節に振り回されない体を、一緒に整えていきましょう。
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💪 JINgym(併設ジム)情報
梅雨の関節痛を繰り返さないためには、関節を支える筋肉・巡りの良い体づくりが大切です。当院併設のJINgymでは、膝・腰・肩を支える筋力アップトレーニング、関節の動きをなめらかに保つ柔軟性・可動域トレーニング、血流とむくみを改善する軽い有酸素運動・体幹トレーニングなどを、お一人おひとりの関節の状態に合わせてご提案しています。雨で外出しづらい時期も、室内でしっかり体を動かせます。整骨院での施術と組み合わせることで、天気に左右されにくい体づくりがしっかり進みます。気になる方はスタッフまでお気軽にお声がけください。







