「運動会で太ももの裏がピキッ」保護者リレーのケガを防ぐ準備と当日の対処|広陵町のみやこ鍼灸整骨院が解説

🏃 院長からひとこと

こんにちは、みやこ鍼灸整骨院の院長です。秋の運動会・体育祭のシーズンになると、「子どもの運動会で走ったら、太ももの裏をやってしまって……」というご相談が、毎年きまって増えてきます。
お話をうかがうと、「走れるつもりやったんです」とおっしゃる方がほとんどです。頭の中のイメージは20代のままなのに、体のほうは正直に年を重ねている——そのギャップがいちばん出やすいのが、親子競技と保護者リレーなんですね。
今日は、運動会で保護者の方に起こりやすいケガと、当日までの2週間でできる準備、そして出番の直前10分にやっておきたいこと、もし痛めてしまったときの過ごし方をお話しします。走る予定のある方は、当日を迎える前に読んでいただけるとうれしいです。

こんな心当たり、ありませんか

  • 子どもの運動会で、親子競技や保護者リレーに出ることになった
  • 全力で走るのは、学生時代以来かもしれない
  • 普段は仕事と家事で、運動らしい運動をしていない
  • 去年走ったあと、数日間ふくらはぎがパンパンになった
  • スタートしてすぐ、体が置いていかれる感じがしてヒヤッとした
  • 当日は普段の靴やサンダルで行くつもりだ

ひとつでも当てはまる方は、この記事を読んでから当日を迎えていただければと思います。運動会のケガは、「起きてから対処するもの」ではなく「起こりにくくしておけるもの」だからです。

なぜ「大人の全力疾走」はケガにつながりやすいのか

走るという動作は、体を前へ運ぶ力と、足が地面から離れて後ろへ流れる力のせめぎ合いです。速く走ろうとするほど、太ももの裏(ハムストリング=お尻と膝の裏のあいだにある筋肉)とふくらはぎには、強く引き伸ばされながら力を出すという、体のなかでもとくに負担の大きい仕事が求められます。

一般に、肉離れはダッシュやジャンプなどの瞬発的な動作で起こりやすく、ウォームアップ不足・柔軟性の低下・筋肉の疲労が重なったときに起こりやすいといわれています。なかでも太ももの裏とふくらはぎは、発生頻度の高い場所として知られています。

つまり運動会の保護者競技は、「準備なし・久しぶり・全力・人前」という条件がきれいに重なってしまう場面なのです。

30〜50代の方がとくに気をつけたい3つの背景

  • イメージと現在地のズレ…走り方の記憶は学生時代のまま残っています。頭は「いける」と思っていても、筋力や柔軟性は毎年少しずつ変化しています。このズレが大きいほど、体が後ろに引っぱられて太ももの裏に急ブレーキがかかります。
  • 腱のしなやかさの変化…アキレス腱をはじめとする腱は、加齢とともに柔軟性が落ちて硬くなってくるといわれています。普段運動していない状態で急にダッシュすると、腱にかかる負担が一気に増えます。
  • 人前では加減がきかない…保護者リレーは、お子さんもご家族も見ています。「8割で」と思っていても、スタートの合図で勝手に10割になってしまうのが人情です。ここがいちばん危ないところです。

運動会で起こりやすい3つのケガ

どこを痛めたのかによって、当日の動き方も、そのあとの過ごし方も変わります。目安として整理しておきます。

ケガ 痛む場所 起きたときの感じ
肉離れ 太ももの裏・ふくらはぎ 加速中やコーナーでピキッと走る痛み。その場で走れなくなることが多く、あとから内出血が出てくることもあります
アキレス腱のケガ かかとの少し上 後ろから蹴られた・棒で叩かれたような衝撃。「ブチッ」という音を感じる方もいます。つま先立ちができないのが大きなサインです
足首の捻挫・転倒によるケガ 足首・手首・膝・肩 砂やコーナーで足を取られて転倒。とっさに手をついて手首や肩を痛めてしまうこともあります

とくに知っておいていただきたいのが、アキレス腱のケガはふくらはぎの肉離れと間違われやすいということです。「肉離れだと思って様子を見ていた」というケースもあるといわれています。次に挙げる項目に当てはまるときは、自己判断で済ませないでください。

🏥 こんなときは、その日のうちに医療機関へ

  • 「ブチッ」という音や、後ろから蹴られたような衝撃があった
  • つま先立ちができない/かかとを上げられない
  • 痛めた足に体重をかけられない・歩けない
  • 見た目に変形がある、急に大きく腫れてきた
  • 転倒で頭を打った、気分が悪い、ぼんやりする

これらはアキレス腱や骨のケガ、頭部のトラブルが隠れている可能性があります。整形外科などの医療機関を受診してください。当院でも、必要と判断した場合は医療機関の受診をおすすめしています。

当日までの2週間でできる「下ごしらえ」

特別なトレーニングは要りません。「久しぶり」を「久しぶりではない」に変えておくだけで、体の反応はずいぶん変わります。

  • 週2〜3回、20分の早歩き+軽い小走り…いきなり走らず、早歩きのあいだに20〜30mの軽いジョグを2〜3本はさむ程度で十分です。「走る」という動きを体に思い出させておくのが目的です。
  • お風呂上がりの柔軟(1か所20〜30秒)…太ももの裏、ふくらはぎ、股関節の前側の3か所。反動をつけず、痛気持ちいいところで止めるのがコツです。
  • 靴を先に決めておく…当日いちばん多い落とし穴がここです。クッションのあるスニーカーを前もって用意しましょう。サンダル・革靴・底の減った靴は、転倒とケガのもとになります。
  • 前日は睡眠を優先…睡眠不足と疲れの残った筋肉は、それだけで痛めやすくなるといわれています。前夜のお酒も控えめに。
  • 気になる痛みは前もって整えておく…以前から腰や膝、ふくらはぎに違和感がある方は、当日ではなく事前にご相談ください。

出番の直前10分、これだけはやっておく

運動前のウォームアップは、ケガを防ぐだけでなく体を動かしやすくするためにも大切だといわれています。出番の30分ほど前から、次の流れで体を起こしておきましょう。

  1. その場で足ぶみ・軽いジョグを2〜3分…まず体温を上げます。じんわり汗ばむくらいが目安です。
  2. 動かしながらの柔軟を3分…その場でのもも上げ、かかとをお尻に近づける動き、足を前後に開いて軽く沈む動き。止めて伸ばすのではなく、動かしながら行うのがポイントです。
  3. 7割の速さで20〜30mを2〜3本…ここがいちばん抜けやすく、いちばん大事です。本番の前に一度走っておくだけで、体の準備はまるで変わります。
  4. ふくらはぎと足首を軽く回す…最後に足首をぐるぐる回して、地面をとらえる準備をしておきます。

走るときは体を少しだけ前に傾け、足を体の真下でとらえる意識をもつと、太ももの裏が急に引き伸ばされる場面を減らせます。ゴール後も急に止まらず、10mほど流してから歩くようにしてください。

もし痛めてしまったら——当日と翌日の過ごし方

「ピキッ」ときたら、そこで競技をやめる勇気がいちばんの近道です。走り切ってしまうと、痛めた範囲が広がることがあります。その後は、応急処置の基本とされるRICE(ライス)にそって過ごしてください。

頭文字 やること
Rest(安静) 競技を中止し、痛む足に体重をかけない。無理に歩き回らない
Ice(冷却) 氷のうや保冷剤をタオル越しにあてて20分ほど。2時間おきを目安に。皮膚に直接あてない
Compression(圧迫) 包帯やサポーターで軽く押さえる。しびれや変色が出るほど強く巻かない
Elevation(挙上) 横になって、痛めた足を心臓より高い位置に上げておく

痛めた直後にやらないほうがよいこと

  • 強くもむ…痛めた直後の筋肉をもみほぐすと、内出血が広がることがあります
  • 温める・湯船でしっかり温まる・お酒…どれも血のめぐりを良くする方向に働きます。当日は避けてください
  • 無理に伸ばす…「伸ばせば良くなる」とストレッチしてしまう方が多いのですが、痛めた直後は逆に負担になることがあります
  • 「歩けるから大丈夫」と放っておく…歩けても、腱や筋肉のケガが隠れていることがあります

数日たっても痛みが引かない、内出血が広がってきた、足を引きずってしまう——そんなときは、そのままにせずご相談ください。

みやこ鍼灸整骨院でのサポート

当院では、運動会や体育祭のあとにお越しになった方には、まずどこを・どの程度痛めているのかを確認し、必要と判断した場合は医療機関の受診をおすすめしています。そのうえで、

  • 痛めた時期に合わせた休ませ方・負担のかけ方のご説明
  • 手技や鍼・お灸を組み合わせた、まわりの筋肉のこわばりへのアプローチ
  • 日常生活で無理なく続けられるセルフケアのご提案
  • 落ち着いてきてからの繰り返しにくい体づくりのご相談

といったかたちでお手伝いしています。施術だけにお任せいただくのではなく、ご自身の過ごし方との組み合わせで進めていくほうが、経過はよい方向に向かいやすいと考えています。なお、回復の経過には個人差があり、どなたにも同じ結果をお約束するものではありません。

また、「運動会の前に体をほぐしておきたい」というご相談も歓迎しています。当院のマンツーマンストレッチでは、ご自身では伸ばしにくい太ももの裏や股関節まわりを、スタッフがマンツーマンで動かしていきます。当日ではなく、1〜2週間前までにご相談いただくのがおすすめです。

広陵町の当院へは、香芝市・大和高田市の方面からも通っていただいています。秋は運動会だけでなく、地域のスポーツ大会やウォーキングイベントが続く季節です。「ちょっと痛めたかも」の段階で、お気軽にご相談ください。

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