助手席・後部座席で事故に遭った同乗者の方へ|広陵町のみやこ鍼灸整骨院がむち打ちの症状とご相談の流れを解説

💼 院長からひとこと

こんにちは、みやこ鍼灸整骨院の院長です。お盆の時期は帰省や旅行で車に乗る機会が増え、家族や友人の車に「乗せてもらう」場面も多くなります。そしてこの季節に増えるのが、「運転していたのは主人で、私は助手席に乗っていただけなんです」後部座席だったし、その場ではどこも痛くなかったので、何もしていません」というご相談です。事故のあと、まず心配されるのは運転していた方のことですし、同乗者ご自身も「自分は当事者ではない」という気持ちになりがちです。ところが実際には、同乗者のほうが首に負担がかかりやすい条件がそろっていることも少なくありません。今日のコラムでは、なぜ同乗者に症状が出やすいのか遅れて出てくるサイン、そしてご相談いただくときの流れを、順番にお伝えします。

「乗っていただけ」の人こそ、首に負担がかかっている

追突事故で首を痛める、いわゆるむち打ち(頸椎捻挫・外傷性頸部症候群)は、頭が胴体と別の動きをしてしまうことで起こります。頭の重さは体重のおよそ1割、大人で5〜6kgほど。追突の衝撃で体だけがシートに押し出され、その上に乗った重い頭が一瞬取り残されて、首がしなるように前後に振られる——このときに、首の骨のまわりにある筋肉や靭帯といったやわらかい組織が引き伸ばされて傷みます。

ここで見落とされがちなのが、運転手と同乗者では、衝撃の受け方が違うという点です。同乗者に負担が集まりやすい理由は、大きく三つあります。

① 前を見ていないので、身構えられない

運転手は常に前方とミラーを見ています。追突される直前でも、ブレーキ音や相手の動きに気づいて、無意識に体を固めることができます。ところが同乗者は、スマホを見ていたり、後ろの席の子どもに話しかけていたり、うとうとしていたり——つまりまったく身構えていない状態で衝撃を受けることが多いのです。力の抜けた首は、そのぶん大きく振られます。「気づいたら揺れていた」という方ほど、あとから首の後ろに症状が出やすいのはこのためです。

② ヘッドレストが「自分の体」に合っていない

頭の後ろにあるヘッドレストは、飾りでも枕でもなく、追突されたときに頭が後ろへ反り返りすぎるのを止めるための安全装備です。ただしこれは高さが合っていて初めて働きます。目安はヘッドレストの中心が、耳の高さから頭のてっぺんの間にくる位置です。

運転手は自分の体格に合わせてシートもヘッドレストも調整しています。一方で助手席や後部座席は、前に座った別の人の設定のままということが珍しくありません。ヘッドレストが低すぎると、支点が首の後ろあたりになり、かえって頭が大きく反り返ってしまうことがあります。他人の車に乗せてもらったときこそ、座ったらまず高さを確認する——これだけで条件はずいぶん変わります。

③ 後部座席は、体を支えるものが少ない

後部座席は、ハンドルもダッシュボードもなく、体を支えるものがシートベルトだけです。さらに浅く腰かけて背中を丸めていたり、斜めに座っていたり、荷物を抱えていたりと、姿勢が崩れていることも多い場所です。背中が背もたれから離れていると、ヘッドレストとの距離も開きます。すると衝撃を受けたときに頭が後ろへ移動する「助走距離」が長くなり、首が振られる幅も大きくなります

同乗者の症状も、やはり「遅れて」出てきます

事故直後は気持ちが張りつめていて、痛みを感じにくい状態になります。まして同乗者は、相手方とのやりとりや、運転していた家族の心配で、自分の体に意識を向ける余裕がありません。「大丈夫です」とその場で答えてしまい、翌日、あるいは2〜3日たってから首の後ろが動かせなくなって驚く——というのが、当院でよくお聞きする流れです。

むち打ちのなかでもっとも多いのは首の後ろから肩にかけての痛み・動かしづらさで、これが大半を占めると言われています。ただし症状はそれだけにとどまらず、頭痛、めまい、吐き気、目の疲れ、腕や手のしびれ、なんとなく気分がすぐれないといった形で出てくることもあります。「首が痛い」以外の不調が、事故と結びつかないまま見過ごされることがあるのは、この幅の広さが理由です。

事故のあと、こんな変化はありませんか?セルフチェック

同乗者だった方も、当てはまる項目があれば一度ご相談ください。

  • 後ろを振り向くとき、首の後ろが突っぱる・つまる感じがする
  • 朝起きたときに、首から肩が固まって動かしにくい
  • 事故の前にはなかった頭痛が、後頭部あたりに出るようになった
  • ふわふわするめまい・立ちくらみが増えた
  • 寝つきが悪い・寝返りで首が痛くて目が覚める
  • 腕や指先にしびれ、力の入りにくさを感じる
  • なんとなくだるい・気持ちが落ち着かない日が続いている
  • 事故のことを思い出すと、車に乗るのが怖い

「これくらいで相談してもいいのだろうか」と迷われる方がとても多いのですが、むち打ちは、症状が軽いうちに体をゆるめて動きを取り戻しておくほうが、その後の経過が穏やかになりやすいものです。我慢して数か月たってからのご相談は、正直なところ回り道になります。

🚨 まずは医療機関の受診を

事故のあとは、症状の有無にかかわらずできるだけ早く整形外科などの医療機関を受診し、医師の診断を受けてください。とくに強い頭痛・吐き気が続く/意識がぼんやりする/手足に力が入らない・しびれが強い/ろれつが回りにくいといった症状がある場合は、様子を見ずにすぐ受診を。整骨院でのケアは、医療機関での診断を受けたうえで並行して進めるのが安心です。

同乗者の方も、自賠責保険でのご相談を承っています

「運転していたのは自分ではないから、保険の対象にはならないのでは」——これは本当によくいただくご質問です。実際には、交通事故でお怪我をされた同乗者の方も、自賠責保険でのご相談の対象になります。運転に関わっていない同乗者は、一般に事故の過失を問われる立場ではないとされています。

当院では、交通事故施術のページで流れをご案内しています。「家族が運転していた車に乗っていた」「友人の車に乗せてもらっていた」というケースでも、まずはご相談ください。手続きの進め方がわからない、保険会社に何を伝えればよいかわからない、という段階でも大丈夫です。補償の内容や範囲は、契約や事故の状況によって異なりますので、具体的な取り扱いについては保険会社の担当者にもあわせてご確認ください。

ご自宅でできること・避けたいこと

1. 最初の数日は、強くもまない
痛む場所を自分で強く押したり、グリグリともんだりすると、傷んだ組織をさらに刺激してしまいます。この時期は「触りすぎない」のが正解です。

2. 熱っぽくズキズキする時期は冷やす
痛みが強く、熱を持っている感じがある初期はタオルで包んだ保冷剤を10〜15分。落ち着いて重だるいこわばりが中心になってきたら、温めるほうへ切り替えます。

3. 枕の高さを見直す
高すぎる枕は、寝ている間ずっと首の後ろを引き伸ばし続けます。あお向けで、あごが軽く引ける程度の高さが目安です。

4. 動かせる範囲では、動かす
痛いからと首をずっと固定していると、かえって回復が長引くことがあります。痛みの出ない範囲で、ゆっくり左右を向く・軽くうなずく——この程度から再開してください。

当院でできること

みやこ鍼灸整骨院では、まず「どの向きに乗っていて、どちらから追突されたのか」「どの動きで、どこがつらいのか」を丁寧にお伺いします。同乗者の方は座っていた席や体の向きによって、首の左右どちらかに負担が偏っていることが多く、痛む場所と原因になっている場所が一致しないケースも少なくないためです。

施術では、首の後ろから肩・背中にかけてのこわばりを手技でやさしくゆるめ、必要に応じて鍼灸によるケアを組み合わせます。事故のあとは体が緊張し続けて、眠りが浅くなったり、気持ちが張りつめたままになる方も多く、自律神経の働きを整えるという視点も大切にしています。強く押したりボキボキしたりする施術が苦手な方にも、力加減はその都度ご相談しながら進めますのでご安心ください。

お盆の時期は交通量が増え、渋滞中の追突など、思わぬ事故に遭われる方が増えます。ご家族で乗っていて、運転手だけが受診して、同乗者はそのまま——という形になっていないでしょうか。あとから「あのとき診てもらっておけば」となる前に、気になる症状があれば早めにご相談ください。広陵町を中心に、香芝市・大和高田市・橿原市など近隣エリアの方のご相談も承っています。

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首の痛みが落ち着いてきたあとに大切になるのが、重い頭を支える背中と肩甲骨まわりの筋力です。当院併設のJINgymでは、首に負担をかけずに背中側を働かせる種目や、肩甲骨を動かすトレーニングを、お一人おひとりの状態に合わせてご提案しています。「運動は久しぶり」という方でも、軽い強度から始められるのが利点です。事故のあと、体を動かすことに不安がある方も、まずはスタッフまでお声がけください。